, ,

小金井の家/House in Koganei

緑が生い茂る周辺環境に建つ2階建ての住宅です。建主は70代のご夫婦とお子様二人の4人暮らし。計画する上で重要な指標となる敷地面積に対する床面積の割合、建ぺい率と容積率はそれぞれ50%80%つまり、1階は最大の50%とすると、2階は30%となり、この住宅の家族構成や年齢からはフィットした制限でした。

建主のご年齢を考慮し、リビングや水回り、ご夫婦の各寝室、趣味の部屋とお二人での生活の機能は最大の50%1階に配置し、残り30%2階のお子様の寝室や収納とし、最初にこれらの床面積の割合をシンプルに建物のシルエットに置き換えることをデザインの契機にしました。

敷地の北側には道路を挟んで公園の森があり、これらを生活の中に借景として取り込めるようにリビングを北側に配置し、南側には各階に寝室を重ねて配置し、シンプルな勾配屋根で南北を繋げました。北側のリビングに南側からの採光を確保するために2階の中央にテラスを設けており、また、このテラスは北側が一層のため、公園の森も見ることができます。

テラスの上部には屋根の構成材でもある「母屋」が内部と同じ間隔で架けられ、日差しのコントロールを可能とし、周辺環境にも合わせた建物のシルエットにもなっています。

  • 竣工 / 2021年
  • 所在地 /  東京都 小金井市
  • 規模構造 / 木造 地上2階
  • 主要用途 / 専用住宅 (ご夫婦+お子様二人)
  • 敷地面積:131.21㎡
  • 建築面積:74.97㎡
  • 延べ床面積:108.92㎡
  • 構造:木造軸組み工法 2階建
  • 施工:株式会社晃栄ホーム
  • photo by 吉村昌也
  • 担当 坂井

※はPANDA撮影

※PANDA撮影
※PANDA撮影

※PANDA撮影※PANDA撮影※PANDA撮影

関連商品

  1. 西池袋の家/House in Nishiikebukuro

    道路に面した地窓から、2階のカフェスペースの窓まで、一筆書きのように窓が繋がっている。プランの構成をこれらの窓によって表現している。

  2. 経堂の家/House in Kyodo

    経堂のにぎやかな商店街を抜け、永く住まわれている方、新しく住み始める方たちが、 声を掛け合うような穏やかな住宅街に建つ家です。 かつて地域一体で開発があり、敷地奥半分が盛り上がった敷地。 その高低差を利用することにより、プライベート空間を確保した大きな開口、 施工時のコストバランスを考慮した構造、地階をつくることにより生活空間の面積の有効活用が可能となりました。

  3. 笹塚の家/House in Sasazuka

    敷地は住宅密集地。あえて南側の外壁には窓を設けず、収納、クローゼットを配置。中央の外部吹抜けから、採光は確保。中央の外部吹抜けは上階にいくにつれて、奥行、幅は広がっており、部屋同士の圧迫間の解消し、上空からの採光も確保しやすくなっている。【デザイン住宅・狭小住宅】

  4. 駒沢の家/House in Komazawa

    細長い敷地の場合、道路がどの方角にあるかで最大で住空間を確保できるスペースが決まります。第一種低層住居専用地域だと顕著に差があり、大きい順に並べると、北道路>南道路>東道路=西道路となります。 【デザイン住宅・高天井・ロフト】

  5. 高田の家/House in takata

    スキップフロアを採用する事で、採光と風景を取り入れながら、住宅のプライベートを確保し、同時に2階の大空間を、大家族と呼ばれる家族形態に必要なLDKとして成立させています。【デザイン住宅・2世帯住宅】

  6. 喜多見の家/House in Kitami

    家型のシルエットに屋上テラスを内包した2階建ての住宅です。1階に寝室と水廻り、2階にLDKを配置しており、建主の要望により、冷暖房効率を高めるために1~2階は区画し、各階を独立した構成としています。【デザイン住宅・吹抜・ルーフバルコニー】

ページ上部へ戻る