笹塚の家Ⅱ/House in SasazukaⅡ

敷地は駅近くの3階建てが立ち並ぶ住宅地。

シンプルなボックス型の建物シルエットと、I型のアイランドタイプのキッチンが建て主のご要望でした。

採光とキッチンのレイアウトを考慮すると、自ずとLDKは3階に配置することになりました。

弊社では3階にLDKを配置する場合の階段形式は、折り返し階段ではなく、直階段を採用します。

折り返し階段だと、階段スペースはコンパクトに済みますが、かえって廊下が多くなりがちで、例えるならエレベーターのように、垂直移動だけであり、各階に着くと廊下により水平移動をしなければなりません。(ご要望の部屋数によります)しかし、直階段の場合は、垂直移動と水平移動が同時に行えます。

住宅の場合、基本計画においては玄関からリビングまでを効率よくどう連結するかを考えます。

折り返し階段のように、1階から3階までの階段を同じ位置に配置するのではなく、直階段で1階から2階への階段を上がった後に、すぐに3階への階段を配置することで、短距離で効率良く3階に到達することができます。階段を配置しながら窓も同時に配置することで採光も得られ、階段が上下に重ならないので、開放的な昇降空間が生まれます。

  • 竣工 / 2020年
  • 所在地 /  東京都 渋谷区
  • 規模構造 / 木造軸組み 地上3階
  • 主要用途 / 専用住宅 (ご夫婦+お子様1人)
  • 敷地面積:68.21㎡
  • 建築面積:96.90㎡
  • 延べ床面積:住宅部102.68㎡ 車庫 6.82㎡ total 109.50㎡
  • 施工:柏倉建設株式会社
  • photo by 小林勇蔵
  • 担当 山沢

関連商品

  1. 松原の家/House in Matsubara

    敷地は東西に近接した建物があり、南北のみに開かれた敷地。建物間口3.6mの木造3階建て住宅。中央のトップライトから採光を確保すると共に、各部屋が視覚的にも繋がっている。

  2. 小金井の家/House in Koganei

    敷地の北側には道路を挟んで公園の森があり、これらを生活の中に借景として取り込めるようにリビングを北側に配置し、南側には各階に寝室を重ねて配置し、シンプルな勾配屋根で南北を繋げました。 【デザイン住宅・高天井・バルコニー】

  3. 東麻布の家/House in Higashiazabu

    色々の用途が混在する、更新中の街並みに建つ住宅。道路面に緩衝でもあるボリュームを出し、3F客間・3Fルーフバルコニー・2F吹き抜け・2FLDK・1F-3F階段室を緩やかにつなげることで、家全体で環境を感じることができる二世帯住宅【デザイン住宅・二世帯住宅・吹き抜け】

  4. 浜田山の家/House in Hamadayama

    2019年6月、建築基準法の準耐火建築物(準防火地域)に対して建ぺい率10%の緩和が施行された直後の計画でした。角地以外での建ぺい率10%の緩和は、住空間のバリエーションが増えます。【デザイン住宅・吹抜・ルーフバルコニー】

  5. 桶川の家/House in Okegawa

    分譲地といっても都心と比べて、2階建てが立ち並び、さらに隣棟間は大きく離れており、360度どの位置でも採光が確保できる環境の中、建主の要望は高天井のあるリビングと大きなバルコニーでした。【デザイン住宅・高天井・バルコニー】

  6. 目白の家/House in Mejiro

    都市部ではプライバシーを確保しながら、心地よい光を取り入れることが重要になります。この住まいでは、道路に面する窓を設けず、外観を一枚の壁で構成することで、シンプルかつ落ち着いた佇まいをつくりました。【デザイン住宅・高天井・ルーフバルコニー】

ページ上部へ戻る